発注前に1度は読んでほしい、誰もが気になるWebサイト制作におけるお見積りの差異について

発注前に1度は読んでほしい、誰もが気になるWebサイト制作におけるお見積りの差異について

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先日、あじさいの見頃ということで、鹿児島であじさいの名所である「東雲の里(しののめのさと)」へ行ってきました!
めちゃくちゃ綺麗でしたが、軽い登山でした・・・(笑)

Webコーダーにありがちな運動不足解消にはなったかなと。
鹿児島へ立ち寄った際にはおすすめしたい場所の一つです^^!!

ということで、今回は「複数社(個人含む)へホームページ制作のお見積りを依頼した時の料金の違い」について、つらつらと思うことを述べたいと思います!

「安いが正義」

もしかするとその考えも危ないかもしれません・・・?

A社は50万、B社は80万、Cさんは20万???

ホームページ制作を外注しようと複数社にお見積りを依頼した担当者様。
返ってきた見積書はどんな感じでしょうか。

下記は例ですが・・・

  • 歴史ある堅実な中小企業 A社 → 50万
  • この数年実績を伸ばしている大手企業 B社 → 80万
  • プロフィールを見た感じめちゃくちゃできそうな人である若手フリーランス Cさん → 20万

このように、同条件でお見積りを依頼したにも関わらず、金額に大きな差異が出た経験はございませんでしょうか。

実はWeb業界ではかなりよくあります。
ちなみに更に高額となるアプリ開発であると、300万~2000万でお見積りが出ることもあります(笑)

謎ですね。
謎を紐解いていきましょう!

金額の違いは仕方のないこと

まず初めに、発注者の方々にご理解をいただきたいことは、ホームページ制作のお見積りは決して容易く出せるものではないということです。

私自身、個人での活動として間もない頃は「あ、そのぐらいなら10万でいけますよ!」とお受けした案件、終わってみると「20万でも安かったな・・・。」と途方にくれた経験がございます。
初めのヒアリングが上手く行えていなければ、当初の予定にはなかった追加の作業がガンガン発生してしまい、結果的に納期は伸びに伸び、料金は膨れ上がり、なかなか終わりの見えないプロジェクトにストレスがかかり・・・等など、双方にとって良いことは何一つ起こり得ません。

そのため、ホームページ制作を発注しようとされている担当者様は、例え時間がなかったとしても要件について細部まで詰めていくことが必要不可欠であると思いますし、逆に言えばまだお見積りの段階だとしても親身になってお話を聞いてくれる外注先を見つけることが大事なのではないかと思います。

1番困ってしまうのは
「5ページぐらいのホームページを作っていただきたいのですが、『簡易的に』お見積りいただけませんか?」

というだけのお問い合わせです。
「簡易的に」と言われましても・・・。
10万~50万ですね、となってしまいます。

それほどまでにホームページ制作には制作物によって振り幅が存在するのです。

しかしながら、ホームページの発注なんて殆どの方が初めてであるかと思います。
そのため、何を伝えればいいのか、どういうことにお金がかかるのかなんて分かるはずがありません。

ですから、「金額の違いが出るのは仕方のないこと」とも言えます。

お見積りする際には必ずと言っていいほど確認しておきたいことがいくつかあります。
正しいお見積りを上司に見せるためにも、まだまだイメージの段階であったとしても必要な事項だけは準備しましょう^^!

まとめ:お見積りの際には事前準備によりほぼほぼ正確な金額が出せる。(可能性が高い)

受注側が少なからず教えてほしいこと

サイト制作を受注するにあたり、発注者様側のイメージがまだあまりついていなかったとしても、これだけは教えてほしい!ということをまとめてみました。

1.ページ数

1ページ増えるか減るかで、料金は増減します。発注後のページ追加は思わぬ追加料金が発生してしまうことも・・・。

例)完成時に5ページのサイト
・発注時には4ページの予定(お見積り20万)であったが、もう1ページ追加してほしいことになった→結果的に25万
・発注時から5ページの予定→お見積り22万

2.参考サイト

有るのと無いのとでは、求められている完成品のイメージのつきやすさに天と地ほどの差があります。

例えば、飲食店という事業名だけを伝えられたとしても、求められているデザインの方向性が和の雰囲気を大事にしたシックな作りのものか、洋のイメージを重視したポップな感じの作りのものなのかという部分も、参考サイトがあればイメージがつかみやすくなります。

また、サイトに構築する機能面に関しても、こういう機能がほしい、こういう機能はいらないという取捨選択が双方で行いやすくなるため、そういったディレクションの面でも参考サイトがあるとスムーズにやり取りをすすめることができ、結果的に作業に取り掛かるスピードも向上することができます。

複数のサイトのよいところを複合して作成することも良い手段であると思いますので、2-3個お伝えできるように準備できるとよいでしょう。

3.各ページの構成

ページの種類によって金額に差異があります。
デザインに拘るTOPページ、会社の理念と概要ぐらいのCOMPANYページ、一般的なブログ・お知らせページ、コンタクト機能が必要なCONTACTページ等など。
各ページに費やすことになる時間は大きく変わるので、自ずと金額も変わってきます。

4.サイトに付け加えたい機能

必要な機能によっても金額に差異があります。
しかしながら、これに関してはそもそもどういうことが機能として付け加えることができるのか分かっていなければ、発注先にお伝えすることも難しいかと思います。
以下は一部ではありますが、

  • スライドショー
  • クライアント様側で簡単に画像やテキストの変更が行えるようにする(レイアウト変更はなし)
  • クライアント様側で簡単に何かしらのコンテンツを追加したり削除したりできるようにする(例:飲食店のメニュー等)
  • アニメーション(参考サイトがあるとイメージしやすい)
  • ポップアップウインドウ(サイト訪問時にバナーが出る・サイト内の画像をクリックすると画面遷移せず、その場で大きく表示されるようなもの等)
  • (何らかの記事一覧や、スタッフ一覧など、複数個構築されることが想定されるコンテンツを)カテゴリーで並び替える機能
  • ページ内検索機能
  • 会員登録機能※必要であれば特に要ご相談
  • 追尾する色々(ページスクロールするとついてくるサイドナビやお問い合わせボタン等)
  • 各種SNS連携

等などです。
初めにサイトの仕様がある程度分かっていると、それに合わせた構築を進めていくことができるので、結果的に納期を短くすることができるメリットがあります。

5.希望納期について

例えば希望の納期を2週間で設定するのと、2ヶ月で設定するのとでは、コーダー側の負担から料金が安くなる傾向があります。
余裕を持った納期であればその分コーダー側にもしっかりと構築をする時間が与えられるため、前の記事でも紹介したWebパフォーマンスに時間を注力することもでき、結果的に完成品であるサイトの質が高まる場合もあります。
料金が下がる場合もあるため、発注の際はかなり余裕を持った納期を設定するように心がけましょう。

6.デザインや用意する写真・画像・テキストについて

こちらは受注側のデザイン制作における負担がどれほどであるかで、料金が大きく変わってきます。
場合によっては5万から10万ほど削減できる場合もあるため、もしどうしても費用を削減したい際にはデザインを提出して発注することもありでしょう。

お見積りであれば金額(工賃)に関わることのみがまず分かれば大丈夫なので、コーポレートカラーについてなどは後でも大丈夫でしょう。(もちろんお伝えいただけているとよりイメージもしやすいですが!)
上記の6点についてしっかりと発注先にお伝えすることができれば、より正確なお見積りをもらえる可能性が大きく上がりますので、発注前に確認してみましょう!

まとめ:外注先は様々な視点から多角的に判断を!

それでも起きる、金額の差異

上記の事項を事細かに発注先にお伝えしたとしても、やはり金額の際は十分に起こり得ます。
初めに例に出した

  • 歴史ある堅実な中小企業 A社 → 50万
  • この数年実績を伸ばしている大手企業 B社 → 80万
  • プロフィールを見た感じめちゃくちゃできそうな人である若手フリーランス Cさん → 20万

こちらの3社。実は実際にあったお見積もり額です。

どうしてこのような金額の差異が起きてしまうのか。
そしてできあがる完成品にどのような違いがあるのか。
高ければいい?安ければいい?

各社の特徴を元に考えていきましょう。

まずは企業と個人の違い。
近年では様々な働き方の形から、フリーで活躍されるエンジニアさんも沢山います。

ここにおける金額の差異は、大きくは人件費となります。

個人の場合であればかかる人件費はコーダーさんのみとなりますので、仮に今案件が1ヶ月で終わるものだとすれば、他案件をこなしつつと考えると20万というのは妥当かと思います。
企業であれば「Webディレクター」「デザイナー」「コーダー」と様々な専門家が必要となるので、単純に考えればかかってしまう人件費は倍以上となってしまいます。
しかしながら、各専門家が専門の分野に注力してくれることになるため、やはり金額に見合ったクオリティに近づくかと思われます。
個人に頼む場合、たしかに30万~50万ほど安くなるのはかなりの魅力ではあるのですが、私の周りでは「フリーランスの方に逃げられた・プロジェクト途中で連絡つかなくなった・着手金払ったら連絡つかなくなった」という方が何人もいます。
責任という面も、企業の方が金額が高くなることの理由の一つであるかと思います。

もちろん個人の方でもかなりの高クオリティで、なおかつプロジェクト完了までクライアントにきちんと寄り添う責任感のある方は一定数存在します!
そのため、安さを取って個人に依頼する際は

  • 寄り添ってくれる方を見つけるのにかなりの時間を使うべき
  • とにかく十分なコミュニケーションを必ず取ってからの発注
  • 個人に限ってはできることできないことの差が大きいことを踏まえ、必ずスキルを確認する
  • 支払う金額を溝に捨てる覚悟を持つことも必要

それでは企業間どうしの金額の差異はどうして起こり得るのでしょうか?

「技術力」や「デザイン力」の違い等、考えられる要因は多くありますが、見落としがちなのは「見積もりを依頼してきた事業に対する得意不得意」という要因が大きく絡んできます。

今回の例に挙げたA社は、その歴史の長さ、積み上げてきたことの大きさから、特に事業に対する得意不得意はございません。
逆にB社は常に美容クリニック事業にのみ注力をしてきたことから、それ以外の事業に対する実績が浅く、結果的に工賃が高くなってしまうという結果となりました。

複数社にお見積りする際には、担当者に伺うなり、実績をしっかりと確認した上で自分たちの事業に適しているのかをしっかりと見極め、依頼を出すようにしましょう!

まとめ:外注先は様々な視点から多角的に判断を!

総括

以上、Webサイト制作におけるお見積りの差異について見ていきました^^

ただ、上記が全ての要因ということではありません!
1番は安いことでも、高いことでもなく、ビジネスパートナーとして自分のことのように寄り添ってくれる外注先を見つけることかと思います!
MATEREATEのようにね!(笑)

ではでは!